お母さんの付き添いで診察を受けた娘さんからのクレームのお話です。

娘さんはお母さんの歯がグラグラしていたため、歯医者さんに連れて行かれました。
歯医者さんは「歯を抜くと何日が歯がない状態になりますが、よろしいですか?」と説明したところ、「それは困る」ということで、「じゃあ自然に抜けるまで待ちましょうか」というご提案をされました。
しかし、この娘さんからこの回答が無責任だと言う事で当センターに電話されました。

会員の先生であったため、すぐにご報告をしヒアリングをしたところ、「正直どうしていいかわからない」と困惑気味でした。
先生に、どうしていいかわからない事を患者さんに正直に告白し、患者さんと共に今後の検討をされるようにアドバイスさせて頂きました。
後日、改めて患者さんが診察を受けられ、先生が早急には治療方針がわからない事を正直に説明され考えられるいくつかをご提案をし、お互いに話し合い納得の上で治療を始める事になりました。

このように、患者さんに対して「できない」は決してタブーではなく、正直に丁寧に気持ちをお伝えすることで人としての信頼を得、患者さん参加型の治療ができるようになれるのではないかと思いました。
しかし、日々多忙な歯医者さんにとってはいきなり回答をださなくてはならない事は大変難しいことだと思います。
時間を稼ぐという意味でも当センターの役割があると思います。

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